天に願いを
登場人物紹介



●登場人物紹介●

・業田雄二
 主人公。十五歳、中学二年生。“ぬぼーっ”とした性格で、面倒見はいい。八風神社の息子で、実はむっつりスケベなところも。霊能力は未発現だったが、摩耶香と身体が入れ替わってからは急速に力を付ける。

・峰谷摩耶香
 十五歳、中学二年生。天願教団の代表者で、実質的な教祖。生来、非常に強い霊能力を持つ。勝ち気で頑固なところがある美少女。強い自負心を持っており、自分の力で困っている人を助けたいと思っている。

・峰谷郁夫(イク)
 十歳。摩耶香の弟。天願教団の副代表で、愛称はイク。よく女の子と間違われる。摩耶香を姉として以上に慕っている。正義感は強く、教団経営の一翼を担うなど大人顔負けの面がある反面、何かというと顔を赤らめる純情さも。

・北里あゆみ
 イクと同い歳で、教団最年少の神官(見習い)。潜在能力は大きく、摩耶香が目を掛けており、あゆみも摩耶香に憧れと尊敬を抱く。性格は素直だが、芯は強くちゃっかり者の一面も。おかっぱ髪で、イクと並ぶと兄妹のよう。

・高沢華枝
 三十歳。離婚歴があり、小さな男の子を育てるシングルマザー。まったりしているところと、妙にせっかちなところがある女性。歳かさだけに落ち着いており、雄二たちの良き相談役となる。

・横山
 雄二の同級生で親友。かなり調子がいい面がある。女の子とみれば声をかける軟派さも。

・轡馬
 教団のナンバースリーの老人。原理主義者。

・壱郎、時郎、三四郎、五十六
 教団の四天王といわれる、荒事担当の巨漢。

・業田大助、小百合
 雄二の両親。

・森園美穂先生
 雄二が通う七森中学校の担任。

・綾小路鞠子
 雄二の同級生。

・邪気
 八風神社の銅鐸を狙う魔物。


●おまけメモ●
「変成男子」と「転女成男」思想

 物語中、架空の「オモイハツルヤ姫」と「産まず女石伝説」に関連して、姫が穢れた女の身体を捨て男になって天に昇りたい云々と言う箇所がありますが、実際こうした考えは仏教思想にはあるようです。女は血を流し悪しき欲望の塊であるから不浄であり、そのままでは到底成仏できない。だから近親者など男性の助けを借りて男に変化し、初めて成仏することができるのだ、というもの。これが「変成男子」と「転女成男」思想です。現代でいったら大変な差別思想ですが、昔の女性はそのままでは仏にすら救ってもらえなかったようです。
 さらに不妊の女性が墜ちるという「産まず女地獄」なるものもあり、まあ大変な災難ではあります。
 女性を不浄とみなすのは神道でも同じですが、その割りには昔の人が全員女嫌いだったという事実はないし(笑)、宗教も昔は男だけのものだったのでしょう。修行の邪魔になる女性を遠ざけようという涙ぐましい情報操作だったのかもしれません。

 まあTS好きな人から見たら、なんでわざわざ好き好んで男なんかに……といったところでしょうか。



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